フウセントウワタ

フウセントウワタ、ソケイ、りんどうの組み合わせです。真にソケイとフウセントウワタでしっかりとしたラインを形作り、副、体はソケイで形作ってりんどうを色のアクセントとしてあしらっています。フウセントウワタの風船がどんな位置にくるかでバランス、アンバランスがでます。アンバランスであってもそれが面白い味となる場合もあります。

下の小品花は風船のアンバランスなバランス(笑)でメリハリと面白みが出ています。私達はこのようないけばなを排風花と呼んでいます。先代家元が考えた言葉ですが、簡単に言うと十七文字で表現される俳句のように花や葉を見極めて選りすぐりの一枝でシンプルに、でも個性豊かな作品に仕上げることです。誇張が過ぎると嫌味になるし、難しいところです。シンプルながら味わい深い作品とでも言いましょうか。やってみるとなかなか難しいのですが、チャレンジのし甲斐があります。