花材に檜扇がくると、あー、夏が来たなーと思います。京都では祇園祭りの時に生けられる花だそうです。この時期は暑い印象が強いですが今年は梅雨入りが遅くぐずついた天気が長引いているせいか例年ほど暑くは感じない気がします。
檜扇は様々な流派で生けられていてインスタ等を見せて頂くと それぞれに檜扇の美しさを表現していて本当に勉強になります。
紫雲華では株の持つカーブと葉の裏表の打合せを意識して、真から副、真から体へと螺旋階段のようなカーブを描いているような見え方がスッキリしていて良いと考えます。
一番目の写真は逆副で反対側から副を出しています。葉組によってきっちりと添わない場合やバランスがどうしてもおかしい場合はバランスがしっくりくるところを探します。教科書通りにいかないこともありますがそこの部分を磨いていくのもお稽古の醍醐味です。