ガマは穂の赤褐色の部分(ソーセージみたいなところ)が大きく存在感があります。このガマを生ける時は穂の上の部分を切り落とすとモダンな感じになります。今回使用した姫ガマは穂の部分が小さく細いので穂の上の部分を切り取らずに使ってもシャープな感じがしますし、切り落としてもスッキリとします。写真の作例は穂の先は両方とも切り落としてあります。
今回苦心したのはカークリゴの扱いです。
カークリゴは葉の幅が広く柔らかいので生けるとゆらゆらとして少し不安定です。両サイドをカットして細くする方法もありますが切り口が傷みやすいので悩みどころです。
葉の支えに別の花の枝を添えて緩やかなカーブをつけて流れを出したのが一枚目の写真です。
こちらは思い切って葉を折ってみました。ゆらゆらとした不安定な感じが無くなり折ったカーブが縦に伸びる姫ガマと対照的ですっきりと、そしてユニークに見えます。